クレカ積立「上限10万円」に引き上げ!新NISA 結局どこがお得?ポイント付与率を比較

新NISA
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2024年より新NISAがはじまりましたが、投資信託のクレカ積立が「上限10万円」に引き上げられましたね。

この記事では、「各証券会社のポイント還元率はどう変化したのか?」「結局どこがお得なのか?」を解説しています。

積み立て投資でポイント還元を重視している方は必見の内容になっています。

ぜひ最後まで読み進めていってください^^

はじめに ークレカ積立とはー

2024年3月8日に政府は、クレジットカードによる投資信託の積み立て購入(クレカ積立)の上限額を、「月5万円」から「月10万円」に引き上げました。

クレカ積立とは…投資信託等の支払いをクレジットカードで行うことで、ポイントを獲得しつつ資産運用ができるお得なサービス

これを受け、各証券会社もクレカ積立の上限額を「月10万円」に引き上げています。

2024年1月より開始した新NISAでは、つみたて投資枠の上限額は120万円(月10万円)までとなっており、上限の月10万円をクレカで積み立てできるということです。

引き上げられた分、クレカ積立分のポイントの恩恵も受けられるのでは?と考えるのですが、引き上げ実施後のポイントの付与率は各証券会社で改定されました。

つまりこれまでのポイント付与率ではなくなることに注意が必要です。

各証券会社のクレカ積立のポイント付与率

では、実際に各証券会社のクレカ積立によるポイント還元率はどのように改定されたのか、下記が代表的な証券会社をまとめた表です。

証券会社還元率年会費年間獲得ポイント( )は年会費を差し引
いた獲得ポイント
   月5万円積立月10万円積立
楽天証券【楽天カード】【楽天ポイント】
 一般 0.5%0円3,0006,000
ゴールド 0.75%2,200円4,500
(2,300)
9,000
(6,800)
 プレミアム 1%11,000円6,000
(-5,000)
12,000
(1,000)
※代行手数料年率0.4%以上の銘柄はカードの種類に関わらず1%の還元
SBI証券【三井住友カード】※2024年11月積立分より【Vポイントなど】
 一般 0.5%(前年利用0円以上)0円3,0006,000
ゴールド 1%(初年度)5,500円6,000
(500)
1,2000
(6,500)
ゴールド 0%(前年利用10万円未満)5,500円0
(-5,500)
0
(-5,500)
 ゴールド 0.75%(前年利用10万円以上)5,500円4,500
(-1,000)
9,000
(3,500)
ゴールド 1%前年利用100万円以上0円6,00012,000
 プラチナ 1%(前年利用300万円未満)33,000円6,000
(-27,000)
12,000
(-21,000)
 プラチナ 2%(前年利用300万円以上)33,000円12,000
(-21,000)
24,000
(-9,000)
 プラチナ 3%(前年利用500万円以上)33,000円18,000
(-15,000)
36,000
(3,000)
auカブコム証券【auPAYカード】※2024年5月積立分より【Pontaポイント】
一般 1%0円6,00012,000
ゴールド 1%11,000円6,000
(-5,000)
12,000
(1,000)
マネックス証券【マネックスカード】
5万円以下  :1.1%
5~7万円以下 :0.6%
7~10万円以下:0.2%
0円【マネックスポイント】
6,600

8,760
※実質0.73%還元
PayPay証券【PayPayカード 一律】【PayPayポイント】
5万円以下  :0.7%
5~10万円以下:0%
0円4,2004,200

※2024年4月7日時点の情報(各証券会社HP参照)

ほとんどの証券会社は2024年4月分より上記のポイント付与率に変更になっていますが、SBI証券は2024年11月の積み立て分から上記変更となっているので注意しましょう。

SBI証券の2024年10月分までのポイント付与率はこれまで通りです。過去の記事を参考にしてください。

他にも大和コネクト証券、tsumiki証券、THEO+docomo、セゾンポケット、ウェルスナビforイオンカードがクレカ積立のサービスを行っており、現時点で全部で10証券会社あります。

結局はどこの証券会社がお得??

上の表をみると、年会費も考慮して計算した結果、毎月5万円積立する場合、マネックス証券のマネックスカードが6,600ptで最高還元なことが分かります。

年会費無料のカードでこれだけ貯まるのは凄いですよね!

貯まったマネックスポイントはポイント投資として投資に使うことができたり、他社のポイントに交換することも可能です。

ただ5万円以上積立投資をする方は還元率が下がってしまうので注意しましょう。

毎月10万円を積立する場合、三井住友カード「ゴールド」とauPAYカード の12,000ポイント獲得が最高還元であることが分かります。

ただし、三井住友カード「ゴールド」は前年利用額が100万円以上で年会費が無料になった場合に限ります。

一度でも利用額が年間100万円を超えると、永年年会費が無料でゴールドカードが持つことができるので、年間100万円利用する予定がある方は三井住友カード「ゴールド」が断然おすすめです。

年会費無料のクレカ積立であれば、auPAYカードが最もお得と言えるでしょう。

また楽天証券はクレカ積立のほかに楽天キャッシュでの積立を併用できることも特徴で、楽天キャッシュ積立の上限5万円/月と合わせて、最大月15万円に対しポイントが還元されます。

楽天キャッシュでの積立の場合、楽天カードから楽天キャッシュにチャージする際にチャージ額に対して0.5%のポイントが付与されます。

毎月10万円以上積立をしたい方は、楽天証券がポイント還元の視点では優位でしょう。

投資信託保有によって獲得できるポイント

クレカ積立のほかに「投資信託の保有」によって貰えるポイントもあります。

過去の記事では、SBI証券と楽天証券の2社でポイント付与率を比較しているので参考にしてください。

下の表は、投信保有ポイント付与率を各証券会社ごとに簡単に比較したものです。

証券会社投信保有ポイント付与率(年率)
楽天証券対象の6銘柄
平均保有金額に対し 0.017~0.053%
SBI証券1000万円未満:0.0175~0.15%
1000万円以上:0.0175~0.25%
auカブコム証券100万円未満:0.005~0.05%
100~3000万円:0.005~0.12%
3000万円以上:0.005~0.24%
マネックス証券0~0.08%
PayPay証券なし
※2024年4月10日時点の情報(各証券会社HP参照)

投資する対象の銘柄によってポイント付与率は変わってくるのですが、全体的にSBI証券が優位であることが分かります。

まとめ ー証券会社を決めるポイントー

投資信託のクレカ積立が「上限10万円」に引き上げられ、各証券会社のポイント還元率はどう変化したのか、投資信託の保有によるポイント付与率の視点も含め解説してきました。

どの証券会社がおすすめかは、貯めたいポイントやよく利用する経済圏など、個人の状況によっても変わってくるのですが、下記に決める上でのポイントをまとめていますので参考になれば幸いです。

  • 毎月5万円以下の投信積立をする場合、マネックス証券年会費無料のカードでクレカ積立ポイント付与率1.1%最高還元
  • 毎月10万円積立する場合、年会費無料のカードでクレカ積立するのであれば、auカブコム証券のauPayカードがポイント付与率1.0%と最高還元
  • 年間100万円以上カードを利用する予定がある方は、三井住友カード「ゴールド」が翌年より年会費永年無料となり、クレカ積立のポイント付与率も1.0%と高還元になるためおすすめ
  • 毎月10万円以上積立したい場合、楽天証券だとクレカ積立のほかに最大月5万円まで楽天キャッシュ積立も併用できるため、その分ポイント還元も受けられる(最大月15万円まで積立可)
  • 長期的に積立する場合は、投信保有ポイントサービスによるポイント付与率も考慮する(※ポイント付与率はSBI証券が優位
  • 普段貯めているポイントやよく利用する経済圏から、証券会社を決めるのも◎

今回の記事では、投信積立によるポイント還元に着眼点を置いて解説してきました。

⇩他にも新NISAに関する記事を様々な視点で書いていますので覗いてみて下さい!

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